離婚後二年経って思うこと
ずっとずっと結婚生活が大きな心の負担だった。
恋愛結婚。
親は賛成しなかったけれどきょうだいの中での最後の結婚だったこともあって折れてくれた。
つきあい始めてすぐに求婚めいたことを言われて、そのまま私は突き進んだ。
今思うと彼は正直な人だった。
「僕は自分しか愛せない男だ。だから僕をいちばん愛してくれている君と結婚したい」
結婚生活はこの言葉のまま。
一方向にしか流れない二人の関係。
それでも彼は彼なりに一生懸命尽くしてくれたのだと思う。
結婚式の日に・・そして息子が赤ちゃんだったときに・・。
別れなくっちゃと思った。
息子が幼稚園の時には具体的に別れ話が持ち上がった。
それでも別れなかったのは私がまだまだどこかで彼を愛する気持ちを捨てられなかったから。
ただただ生き方がどんどん違う方向に向いていく。
まるで『橋のない川』の冒頭のシーンみたい。(古いかな)
その寂しさが別れ話を生むし、その寂しさが別れられない気持ちを生む。
かくして結婚生活はついこの間二年前まで続いていた。
人は必ずわかりあえる。
そんな信念を私は持っていたと思う。
ましてや、恋愛時代はあんなに楽しい時間を過ごせたのに。
・・・と思っていたのは恋愛時代の私だけの幻想?
結婚後に恋愛時代のことが二人の間で話題になったことがあったけれど。
恋愛時代は彼がかなり無理して合わせていたみたい。
私といえば、こんなに私を受け入れてくれる人なんてどこにもいないと有頂天だった。
結婚直前には摩擦もあったけれど、一緒に暮らすようになればきっと分かり合えると楽天的だった。
そして、結婚後。
殺人的にハードな仕事に追われる彼に何もかも100%合わせた私。
だけど、がんばってもがんばっても溝は深まるばかり。
そんなこんなでなんとか持たせてきたところに息子が生まれて、決定的に破滅。
赤ちゃんの世話をしながら100%彼に合わせることなんてできなかったもの。
しかも息子のおかげ?で自然派の世界に入っていった私。
自然派が大嫌いな彼には息子が敵のように見えただろう。
でも、そこはそこ。
彼にも親心、親の愛がある。
それで、どうなったって?
風当たりはすべて私に来た。
暴風雨(笑)竜巻(笑)・・・もうぐちゃぐちゃ。
それでも100%は無理だけど息子と半分半分ぐらいは大切にできるように頑張った。
頑張ればがんばるほどおかしなことになっていったけど(そりゃぁ無理だよね)。
「僕は君を憎んでいた」と後日彼ははっきり言った。
自分をいちばん愛してくれているはずの人がそうじゃなくなった気がしたから・・(たぶんね)。
それを聞いてからは彼に合わせるというよりは、自分の生き方を貫こうとして、私はがんばった。
それはかえって彼には面白くなかったと思う。
だけど努力のかいあって「憎まれていた」のは過去のことになった。
過去のことになってからの結婚生活は淡々としたものだった。
息子が大学生になって出ていってからはさらに淡々と・・互いに距離をおくことで平和な関係でいるみたいな・・。
死ぬまでこのままでいても何のことはない。
たくさんの夫婦がそんな感じで結婚生活を続けているらしいということもわかってきた。
だけど・・・。
だけど、この苦しさはなんだろう。
何だろう・・・。
私が私の生き方・・・争わない・・丸く丸くおさめる・・そしていつかは必ず誰だってわかり合える時がくる。
そんなアホな信念をつかんでいるがためのものじゃないだろうか。
もうこの件に関しては、白旗あげよ。
争わない、丸く丸くおさめる、だけど・・(だから?)・・この人生ではわかり合えない人もある。
そう切り替えた。
それでもまだ自分で決められない。
それで彼に委ねた。
別に嫌いなわけでもない。
ずっとこのまま死ぬまで夫婦で過ごすこともできる。
経済的なことを考えたら、そのほうがいいのに決まってる。
だけど・・。
しんどいねん。
どうしたらいいのか、私にはわからない。
だから、あなたが決めて。
彼のこたえは。
じゃぁ、別れよう。
別にお互い憎みあってるわけじゃないからきれいに別れられる。
あっさりコン。
決定。
というわけで二年とちょっと前に一人になった。
さすがに会社100%仕事100%の彼は。
すべて会社の都合に合わせた手続きをして出ていった。
円満な別れだったから。
家もそのまま住めるし、車も使える。
経済的にも、自分が働いているかぎりは、最低限の生活ができるように支援してくれると約束してくれた。
*****
それから三回目の夏が来た。
ようやくわかってきた私。
私は自分の信念に対する敗北感や罪悪感を認めたくなかったんだ。
だから、それを彼との生活の苦しさとして感じていたんだ。
いつかわかり合わなくっちゃと、自分をプッシュしていたんだ。
そしてやっと、こういう形の愛もあるってことが、わかってきた。
お互いにお互いを解放しあって、新たな道をプレゼントしあうこと。
最高の愛。
こんなさわやかな形の愛ではなく、ずっと無理強いの愛を握りしめていたんだ。
わかり合わなくっちゃ!!!
だから苦しかったんだ。
長い長い時間をかけての大きな気づき。
動いてみないと見えてこないことってあるよね。
なんだか膠着状態だと思ったら、動いてみたほうがいいのかも。
人生、そんなに長くない。
でも、私にはこれだけの時間が必要だったと思うから後悔はしていない。
ちょうどいい時、ちょうどいいタイミングで人生の車線変更をしたってこと。
今は一人の生活を満喫させてもらっている。
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